閲覧/ウェブ/閲覧アクセス性の向上/更新
2024年6月: 文字種とダークモードの展開、グローバル機能の追加
今月前半:表示メニューを利用者全員に展開、ログアウト利用者向けに文字種を変更
6月初旬、ログアウトした利用者を対象に、2022年版ベクター外装で既定の文字サイズを拡大しました。この実装の詳細はこちら。今後、4、5ヵ月のうちにログイン利用者で標準サイズに変えた人数を調べ、はたしてログイン利用者にも同じ変更が妥当かどうか協議に移る予定です。
表示メニューにグローバルな個人設定を
文字サイズ、ページ幅、配色の変更を全てのウィキで選択可能にしました。操作はグローバル個人設定でお願いします。質問をくれた皆さん、たいへんお待たせしました。
ダークモードがベータ版を卒業!
- ダークモードはウィキペディアのログイン利用者全員、また一部のウィキペディアではログアウト利用者にも提供が始まります。手順として最初にモバイル ウェブ版に、それを追ってデスクトップ版に適用します。既定は「ライトモード」を保ち、利用者はダークモードまたは自動モードを選択するよう呼びかける予定です。
- ダークモードが利用可能な観衆は、どのウィキを利用するかで変わります。
- 第1層と第2層:ライトモードと比べるとダークモードで複数の課題が目立たないウィキ類のこと。これらのウィキではログイン利用者とログアウト利用者の両方にダークモードを適用。ただし、まだテンプレート内に小さな問題が残っている可能性はあります。これらの問題の報告方法も追加しておき、編集者の皆さんと協力してテンプレートの修正を継続していきます。
- 第3層のウィキペディア:ライト・モードと比べてダーク・モードの問題件数が多いウィキ類。これらウィキでは、ログイン利用者のみダーク モードを提供します。利用者が全員、ダーク・モードを利用できるようにしたいと考えています。ところが一部のウィキ では、コミュニティに作業してもらってテンプレートを適応させる必要がまだ残っています。これらのウィキ類にも上記のグループと同様、残っている問題の特定に役立つように問題報告のリンクを提供します。
- 現時点で展開の予定は以下の日程を立てています。
- 7月1日の週:モバイル版ウェブサイト(外装はMinerva)を第1群ウィキペディアに展開
- 7月15日の週:
- すべてのウィキペディアで、ウェブサイトのデスクトップ版に展開 (Vector 2022年外装)
- モバイル版のウェブサイト:第2層のウィキペディアではログインしてもしなくても有効、第3層のウィキペディアではログイン利用者限定。
ダークモードの作業を継続
次に、ダーク・モードはデバイスの設定に基づいて自動的に有効にします。またログアウト利用者がすべてのウィキ類でダークモードを利用できるようにしたいと考えています。その実現には引き続き、皆さんのご協力が必要で、テンプレートと色を更新してダーク・モードでアクセスできるようにしていきましょう。これまでと同様、ダークモードに関する問題を見つけたら、どなたでも報告してください。協力の方法はよくある質問と従来のお知らせで詳細をご覧ください。ご質問はお気軽にお問い合わせください。
2024年5月: 利用者テストの結果とベータ版機能の利用データ、ダークモードの v.1 が利用可能に
利用者テストの結果
外観メニューの使い心地テストを実施しました。結果の完全版はこちらをご覧ください。つまり[外観] メニュー (旧来は [テーマ] メニュー)のオプションは、タイポグラフィ、幅およびダークモードを配置してあります。このテストの目的は、メニューが使いやすいかどうか、またほとんどの利用者にとって、さまざまな設定名が直感的にわかるかどうかの判断のためです。今回のテストから次のことが分かりました。
- 使い心地(ユーザビリティ)に重大な問題は見つからなかった。
- 呼び名について利用者の一般的な好みは「ダーク」配色または「ナイト」配色である件。そこで機能名は「ダーク」配色モード、略してダークモードに戻した。
- メニューを折りたたんでアイコン化したが、利用者からそのアイコンが見つけにくいと声があがった件。そのためメニューをどこに折りたたんであるか、利用者に場所を教える通知を追加。
ベータ版機能の利用データ
新メニューをベータ機能として追跡してきました。詳細な成果はこちらをご覧ください。まとめるなら、「標準」が一番よく選ばれたことです。また他にも気づいた点は以下の通り。
- 新メニューへ遷移したクリック数のおよそ 55% は、文字サイズを既定よりも拡大した(標準もしくは大き目へ変更)
- クリック数の過半数すなわち 46.7% は、大きさを「標準」に変えた。
これにより、利用者のほとんどは現在の既定の文字サイズよりも大きめを好むと確認できます。従来のプロトタイプのコミュニティ・テストの結果でも認識された点です。新しい既定の設定はこのデータを用いて決定します。
ダークモードが利用可能になりました
モバイル・サイトのログイン利用者は、ダーク・モードを利用できるようになりました! (Minerva 外装限定)。この機能を有効にするには、モバイル版の詳細モードを選択してください。すると配色の選択オプションの一覧から「ダーク」を選択します。(注:「自動」はデバイスの設定に従じる。)このプロジェクトの基本に関する詳細情報は、この変更に関する 詳細なお知らせを参照したり、よくある質問ページに移動して確認してください。
メインページの表示は全幅
現状ではメインページの表示は、記事と同様に幅を制限してあります。レイアウトが画像入りで2段組みであり、文字種を勘案すると、現在の行の長さ(CPL で測定する1行の文字数)は許容範囲内です。ただし、既定よりも文字の大きさを拡大すると、CPL 値は少し小さすぎます。そこでメインページでは既定の幅制限を無効にしました。代わりに特別ページと同様に、全幅で表示される予定です。技術面の詳細は、T357706 を参照してください。
2024年4月: モバイル版ダークモードの早期導入(モバイル版、ログインが必要)
皆さん、こんにちは、11月時点で発表したように、ウィキメディア財団の当ウェブチームではダークモード(ナイトモードとも)の開発を担当しています。さて、ログイン利用者の皆さんを対象に、どのウィキでもモバイル版のアドバンスモードを選択すると、テスト目的でダークモードを使えるようになりました。ただし心配は無用で、この新機能はけっして破壊的な存在ではありません。(以下の見出し「既知の制限事項」を参照してください。)より多くの利用者向けにこの機能を展開する前に、皆さんとの協力が重要です。早期ロールアウトの目標は次のとおりです。
- 開発のごく早期になにをビルドしたか参照願います。関与する時期が早いほど、最終盤に意見が反映されやすい。
- バグや問題点にフラグを立てたり、リクエストを投稿。
- 技術編集者と協力し、さまざまなテンプレート類やガジェット類をダークモード対応に調整。
プロジェクトのページを開き、当プロジェクトの基本をさらに詳しく知るには、よくある質問のページの情報をご参照ください。
当初の導入版に既知の問題あり
- 現在、ダークモードはモバイルでのみ利用可能で、ログイン利用者がアドバンスモードを選択した場合に選択制で提供しています。
- ガジェット類は当初、ダークモードでうまく動作しなかったり、更新を求められる場合があります。
- 私たちの第1の目標は、記事で動作するようにダークモードを整えることです。特別ページやトークページおよびその他の名前空間は、だダーク モードで動作するようには更新が終わっていません。これらのページの一部では、一時的にダークモードを無効にしました。
皆さんにお願いしたいこと(間口の広いコミュニティ)
質問がある場合はお問い合わせください。また必要に応じて、対象ページの色彩をコードとして記述する方法をウィキメディアのウィキに適したダークモードの推奨事項 にリンクさせます。その後しばらくすると、当該のページは翻訳対象の指定を受けるはずです。推奨事項は今後、進化するかもしれない点を強調したいと思います。ですから、推奨事項はローカル・ウィキ用のコピーを作成することはお勧めしません。 ある時点で、コピーとオリジナルのバージョンは相互に異なるものになるかもしれません。
ご協力のお願い(テンプレート編集者、インタフェース管理者、技術面の編集者の皆さん)
バグのほとんどが解決された段階で、デスクトップ版とモバイル版の両方の読者がダーク モードを利用できる状態になります。この実現に向けて皆さんもぜひ私たちに力を貸し、問題の報告と解決にご協力ください。
- 有効にするにはメニュー内の設定部分を表示、まだ切り替えていない場合はアドバンスモードを有効にする。その後、色設定をダークモードに切り替え。(今後のいつかの時点で、デバイス設定を自動でダークモードにする既定値を取り入れる予定です。)
- 次に別の記事を表示、問題点を探す:
- テンプレートに問題があるのに、修正の方法がわからない場合
- 推奨事項のページを表示、関連しそうな事例を探す
- 関連しそうな事例が見つからなかった、または修正方法がわからない場合は、問い合わせをしてください
- ダークモードにある複数のバグを修正したい場合は
- https://night-mode-checker.wmcloud.org/ を開き、修正する対象のテンプレートを検索。このツールは最も読まれている記事の上位100本を表示。
- 推奨事項のページを開き、関連する事例を探す
- どの例とも関連がない、あるいは修正方法がわからない場合は、ご連絡ください
- 上位100記事以外の問題を指摘したい場合。
- テンプレート類と無関係のバグ報告がある場合
- 観察した状態をスクリーンショット(画面キャプチャ)に保存。
- ご連絡ください。わかる場合はブラウザ名とバージョン、OSのバージョンを書き添えてください。
- テンプレートに問題があるのに、修正の方法がわからない場合
ではよろしくお願いします。ご意見、ご指摘をお待ちしています。
2023年12月:新ベータ機能:閲覧アクセス性の向上(2022年版ベクター)
The Web team from the Wikimedia Foundation launched a new beta feature. The goal is to make reading on desktop more comfortable. The feature is only available to logged-in editors using the Vector 2022 skin. To try it out, go to the "beta" option in the user menu and select "Accessibility for Reading (Vector 2022)". You may also enable it on all wikis using the global preferences.
In the new menu, there are three text settings – small, standard, and large. Small is the current default. Large is for users who need additional increase in size. The standard setting may later become the new default. This was recommended by both the literature research and prototype testing. To this menu, we have also added the page width setting. Before, it was available in the bottom corner of the screen. Now, it's easier to find. The menu is pin-able in a similar way to the Tools and Main menus, both placed in the side columns of the desktop interface. When it's not pinned, it's displayed next to the user name.
About the above mentioned prototype testing: in October and November, we shared a prototype with 13 Wikipedia language communities. It allowed editors to experiment with different text settings, and report which configuration was most comfortable for them. We received feedback from 632 users. They were interested in changes and preferred options that fit within three size categories – small, medium, and large. You may learn more about the testing here.
We welcome you all to try the new menu. We will collect your ideas and comments to make this feature better. Please, if you have the time, check it out and give us your thoughts!
2023年11月: 試作版のテスト成果と次の段階
In October and November, we shared a prototype with 13 Wikipedia language communities and received feedback from more than 600 editors and other logged-in users. The prototype allowed them to experiment with different font sizes, line height, and paragraph spacing, and report which configuration was most comfortable for them.
The majority preferred a slightly larger font size and line height than the current default (around 15 – 17px). A large group showed a strong preference for the current default (14 px), while a smaller group preferred significantly larger font sizes (20–24px). See the full results of the testing.
We learned that editors who decided to take part in the test are interested in changes. We hope that small, medium, and large options to choose between will be received positively.
In the first half of December, on all wikis, we will launch a new beta feature which allows to select the preferred typography. The feature will be opt-in and available in your user preferences. Turning it on will display a new collapsible menu in the right sidebar, which will appear under the Tools menu.
We invite you to look out for it, try it out when it becomes available, and tell us what you think. In the meantime, if you have time – read over the report linked above and take a look at the mock.
2023年10月:ダーク モードと読みやすさの向上の試作版
新しいプロジェクトの紹介
私たちウィキメディア財団のウェブ チームは、閲覧のためのアクセシビリティというプロジェクトを開始しました。 このプロジェクトの目標は、ウィキペディアをよりアクセスしやすく、閲覧が快適なものにすることです。 最初の段階では、記事のフォント サイズとタイポグラフィに焦点を当てています。 次の段階では、ダーク モードなど、色のパレットのカスタマイズに注力します。 これらは、デスクトップおよびモバイル ウェブの両方で、ログイン済み利用者と未ログイン利用者の両方で利用できます。
このプロジェクトは、多くのボランティアからの要望の結果です。 これについて質問いただいた皆さんに感謝します。 技術的な面では、ダーク モードはフォント サイズよりも簡単ですが、コミュニティからのさらなる関与が必要です。 そのため、プロジェクトにご参加いただくようお願いしています。 プロジェクト ページをウォッチリストに登録したり、ニュースレターを購読したりしてください。
試作版をテストする
今、私たちは記事を一般の読者が読みやすくスキャンしやすいものにすることを目指しています。目標は以下の通りです:
- 読みやすさを向上させるために、既定のフォント サイズを大きくすること (ただし、あまり大きすぎないようにすること)
- スキャンを向上させるために情報密度を増大すること
- スキャンを向上させるために段落と節の間の間隔を増やすこと
- 読者 (ログアウト利用者を含む!) がテキストの密度をカスタマイズできるようにすること
これは、閲覧モードおよびビジュアルエディターでの記事に適用されますが、ウィキテキスト エディターには適用されません。 これらの変更は、すべてのウィキに適用する予定です。 既定値はプロジェクトの言語や文字体系に基づいて異なる場合があります。
フォント サイズとスペーシングに関するさまざまな変更ができるようにする試作版を用意しています。 試作版を使用するには、バナーを表示させてそれをクリックしてください。 次に、さまざまな組み合わせを試し、うまくいくものをシェアしてください。 この試作版は最終設計を反映したものではありません。 代わりに、ウィキメディアンたちが言語間でどのフォント サイズを望んでいるかを把握したいと考えています。 このデータを使用して、提案される既定値と選択肢を決定します。 テストについての詳細をお読みください。