Growth/ニュースレター/16号
Growth チームのニュースレター第16号をお届けします!
Growth チームは中規模ウィキペディアで新しい寄稿者の定着に役立つよう、ソフトウェアの改良に取り組んでいます。
Growth 機能の影響が現れる
新規参加者タスクの実験結果
このたび、新規参加者タスクの影響について報告を公表しました。Growth 機能、中でも新規参加者タスクの成果として新規参加者による編集回数の増加が見られたことを喜んでお伝えします。
Growth チームは2019年11月に「新規参加者タスク」機能を新規参加者ホームページに追加しました。あれから半年が過ぎ、ウィキペディアのアラビア語、ベトナム語、チェコ語、朝鮮語の各言語版からデータを収集しました。それを元に新規参加者タスクを含む、Growth 機能全体の影響を解析したものです。
分析の結果によると、Growth機能が促進した分野は次のとおりです。
- 新規参加者が初めて記事を編集をしてみる可能性 (+11.6%)
- そのまま編集者として続けていく可能性
- ウィキに登録後の半月ほどで、対象者が行った編集の回数 (+22%)
また編集の質は差し戻し率を基準にした場合、対比するグループと比べて同程度だとわかりました。
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おすすめ編集のうち作業が完了した件の統計は、2019年12月 - 2020年11月にウィキ単位で週ごとの合計を集計。線グラフに変換。
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おすすめ編集を完了した利用者の統計。2019年12月 - 2020年11月にウィキ単位で週ごとに集計。
これらの成果から、ウィキペディアの全言語版でこれら機能の実装を検討するようお勧めします。導入の手順はこちらをご参照ください。
この実験に関する詳細は報告のページをご参照ください。ご意見ご質問の投稿をトークページでお待ちしています。
全般的な指標
この機能を導入したウィキの2020年11月時点の全体像。
- 新規参加者タスク機能を使い、新規参加者5千人超が行った編集は合計4万回超です。
- ボランティアの指導役には1万1千人超の利用者から質問が1万4千件超、届きました。
- ヘルプデスクに投稿した質問者は1500人超で、質問数は 2千人件超。
Growth の詳細な結果はこちらです。ぜひフィードバックや質問の投稿はトークページにご自由にどうぞ。
変数 Cと D
新規参加者ホームページ用に、新しく変数 C と D を10月に導入しました。その後の6週間で、新規参加者タスクの参加率はこれらを経由して伸びる傾向が見えてきました。次の段階では、どのパターンが最適か決めて、すべての新規参加者に導入の予定です。
指導役対象のお知らせ
ここで言う指導役(メンター=Mentor)とは、新規参加者を最初の段階で助けようと待機するボランティアのことです。 新規参加者ホームページに指導役モジュールがありますので、希望者は助けを頼むことができます。
ワークショップ主催用の一覧をわける
コミュニティで教育プログラムがワークショップを実施する場合、実施期間中に主催者はウィキでトレーニングする相手の指導役になりたいと考えます。これまでは指導役に対して無作為に新規参加者を割り振りましたが、そうではなく、特定の人を生徒として指名したいという要望が複数のウィキから集まりました。このニーズに応じ、自動的な割り当てではなく生徒を自分で指名したい指導役用に、ウィキ上に別のリストを設置できるようになりました。この機能の詳細はこちら。
生徒役を一度にまとめて指名
指導役の皆さんは Special:ClaimMentee
を使い、新規参加者を生徒として指名できます。今後は複数の新規参加者を指名できるようになりました。
コミュニティのニュース
ヘルプパネルを使うと、編集をしながらローカルのウィキのヘルプデスクにメッセージを投稿できます。これまで、このツール経由で投稿すると必ず一覧の最下部にメッセージが追加されていました。今後はヘルプページで投稿を新しい順に表示するよう、各ウィキで設定できるようになりました。 T261714
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